プロジェクトマネジメントを哲学する

計画は幻想だ、PDCAは気休めだ、などなど

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プロジェクトマネジメントについて、あれこれ思ったことを書いていこうと思う。

プロジェクトマネジメントの解説はしないので、ご注意を。PMBOKやP2Mなどのお勉強をご希望の方は、そういうサイトに行ってください。

ここでは、そもそもPDCAとは何なのかとか、およそ計画どおりに進まないのに計画って必要なのかとか、評価は価値判断だとか、そういうところから話を始めて、PDCAってインチキくさいよねとか、計画なんて幻想だとか、評価は主観だとか、そういうところに向かっていく話になると思う。

つまり、プロジェクトマネジメントのそもそも論とか、哲学的・思想的背景とか、そういうところまで遡って、そこから今のプロジェクトマネジメントに光をあてるという話し。ご登場ねがう学者先生も、サイモン、リンドブロム、クイン、ミンツバーグ、サッチマンといった思想家や、プラトンアリストテレスデカルト、ヒュームといった哲学者になる。せいぜいPMに近づいてゴールドラットくらい。

なので、当初「PMを哲学する」というブログ・タイトルを考えていた。だが、編集画面に入力してみると、字面が悪いというか、とっつきが悪い感じがして、却下。「PMのあれやこれや」というぼんやりしたタイトルになった。だけど、やりたいことはPMを哲学することです。

一応、計画・実施・評価の全体を網羅する見取り図は、ぼんやりとだが頭の中にある。だが、見取り図にしたがうと、最初にプロジェクトの定義という退屈な話し、つづいてPDCAという小さい話し、となり、出だしがつまらなくなりそう。なので、全体像は最後に描ければよいことにして、まずは、面白そうなところから書き進めていこうと思う。

勉強しながら、読まなければならない本を読みながら、書くことになるので、毎日記事をアップするなんて無理。ブログの更新は週1回くらいを目安にしたい。まあ、小出しにして、できるだけ更新頻度をあげたいとは思っているが。

ということで、次回から本論にはいる。まずは計画論。合理主義的計画と漸増主義的計画の対立から、H.サイモンの限定合理性の話し、そして限定合理性が基礎づけた行動経済学の話し、そこからPMへの心理学的アプローチという話しになる。すると、ゴールドラットのアプローチが心理学的アプローチとしては中途半端だったという話しになって、…と続いていくことになる。

今のところを読んで「くわばら、くわばら」と思った人もいるかもしれないが、ひとつひとつ噛み砕いて、分かりやすく説明し、少しずつ着実に進めていくので、お付き合いいただければ、多少は知的興奮を味わっていただけるのではないかと思う。

なお、文中、そのときの気分で、プロジェクトマネジメントと書いたりPMと書いたりするが、PMはプロジェクトマネジメントのことで、プロジェクトマネジャーのことではないので、ご承知おきを。

では、次回は、合理主義的計画と漸増主義的計画の話しです。
では、また。